寒地型芝の夏越えのポイント。6~12

寒地型芝の夏越えのポイント。

6.水やりは午前8時前に行う

水やりは芝生の体温と地表温度の上昇を緩和します。しかしながら、葉が長時間濡れていると病害の危険性も高まりますので、午前8時以降の水やりはできるだけ控えます。

【重要】

初期生育または生育不良による根浅化が進んでいる場合は状況に合わせてこまめに水やりを行ってください。ただし、土壌の水持ちがよいと熱せられてお湯のようになり根を傷めるので気をつけます。

過剰な水やりや、土壌の保水状況によっては湿害(根浅化、藻や苔の発生、病害)の発生を招く恐れがありますので気をつけましょう。

詳しくはこちらを参考に!

水の管理は大切!芝生への散水のポイント。


芝生の水やりにはコレ!

7.病害虫の防除に努める

伝染性病害や、害虫の被害は突然起こってくるものです。被害を未然に防ぐためにも、予防防除の視点が大切です。

伝染性病害

伝染性病害防除・・・専用の殺菌剤をお使いください。

詳しくはこちらを参考に!

芝生に発生する糸状菌の伝染性病害。防除のしかたはコレ!

伝染性病害の防除にはコレ!

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害虫

害虫防除・・・・・専用の殺虫剤をお使いください。

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芝生の害虫。防除のしかたはコレ!

害虫の防除にはコレ!

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8.通気性をよくする

湿害により、過湿土壌(酸素不足と高温)で根毛が激減し、葉がしおれて、枯死に至ることがあります。エアレーション、スライシング、スパイキングをすることで、排水性を改良し、過湿を防ぎ、通気性を高めます。最後に薄く目砂を入れます。

詳しくはこちらを参考に!

高温過湿の固結土壌はNG!芝生を湿害(Wet Wilt)から守ろう。

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9.遮光する

気温が高く、風通しが悪いとき、地温上昇を防ぐとよいです。遮光シートを使用して強い日差しを弱めます。

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遮光シート

10.シリンジングを行う

夏の暑い日、通常の散水とは別に、日中に芝生の葉を濡らす程度の散水を行うことをいいます。特に寒地型芝には有効です。水の気化熱による効果により、芝生の表面温度を摂氏3~6℃程度下げる効果があります。

このシリンジングと、扇風機を併用すると冷却効果が高まりますので、風通しが悪いお庭にはおすすめです。

詳しくはこちらを参考に!

猛暑対策、湿害やドライスポットによるしおれ防止に!シリンジング。

猛暑、湿害やドライスポット対策に。シリンジング冷却装置。

芝生用シリンジング冷却噴口 ミストクーラー

11.ベンディングを行う

6〜8月ごろは、土壌の酸素濃度が低下しやすく、芝生が衰退しやすくなります。

表層に細かな穴をあけ、ガス抜きを行うことで、 土壌に新鮮な空気を届けて土壌中の気相換気を行います。最後に薄く目砂を入れます。

詳しくはこちらを参考に!

梅雨から夏、芝生にベンディング!新鮮な空気を届けよう。

ベンディングに!

バロネス スポットシーダー・スパイカー

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こうすることで、苦手な夏を克服したいものです。

夏が過ぎて秋になったら、種を追いまきして、また1年、緑を楽しみましょう。

12.UVカット剤を使用する

夏の強い太陽光は、寒地型芝にとってストレスとなり、色落ちや衰弱、生育不良などにつながります。

芝生用のUVカット剤を使用することで、夏場の過剰な太陽光(紫外線、可視光線)を抑制し、サマーストレスを軽減、芝生の品質を向上させます。

梅雨前頃~夏まで継続して使用することで夏を乗り越える助けになりますよ。





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