▼ 芝生の生長点って?

芝生の生長点って?

芝刈りをしたら、芝生が茶色になっちゃった!なんてこと、ありませんか?

それは「軸刈り(ジク刈り)」をしてしまったからです。軸刈り(ジク刈り)は、芝生の生長点よりも低く刈り込んだことで起きます。短く刈り込んでしまったために、茶色の茎部分ばかり見えるのです。

では、芝生の生長点ってどこにあるのでしょう?生長点の場所を知って、軸刈り(ジク刈り)を防ぎましょう!

こまめな芝刈りで、緑色の芝生に。

軸刈り(ジク刈り)になり、茶色の芝生に。

芝生の生長点はココにあるんです!

芝生は葉だけでなく、茎も生長します。生長点はこの茎の部分にあるのです。

目安としては、芝生が生長し分けつが進むと最初の頃にあった緑の葉がだんだんと枯れていきます。

茎を見ると、茶色のところと緑色のところの境目があります。そのあたりに生長点があるのです。

茶色のところと緑色の境目あたりが生長点

しばらく芝刈りをしないと生長点も次第に高くなってしまいます。きれいな芝生をつくるにはこれはよくありませんね。

芝生が伸びると生長点も高くなります。

生長点よりも上で芝刈りをすれば、生長点はその高さのままキープし、新しい芽が出て一層分けつが進みます。

しかし、生長点よりも下で刈る軸刈り(ジク刈り)をしてしまうと、主に光合成をする葉がないため、生長が鈍くなるのです。緑の芝生に戻るまでしばらくかかりますが、生長期には週に1度の芝刈りをしながら静観し、新しい芽が出てくるのを待ちます。軸刈り(ジク刈り)をしてしまった芝生は、弱っているので肥料まきは控えましょう。

春なら自身で持っている養分によって再生が出来ると思いますが、夏は貯蔵されている養分が少なく、光合成で必要となる葉が刈り取ってしまっているので、再生が出来ないこともあります。

生長点よりも高い刈り込み

生長点よりも低い刈り込み

軸刈りしないようにするには?

軸刈り(ジク刈り)をしないようにするには、生長期には頻度よく芝刈りをすることです。長く伸びる前に芝刈りを行ないます。切れ味のよい芝刈り機で頻度よい芝刈りをすることは芝生の分けつを促進し、密度の高い芝生をつくります。これが緑のじゅうたんをつくる秘訣です。

芝刈りルール、3分の1法って?

事情により、芝生に美しさを求めず粗放な管理の芝生でよい方は、 芝刈りの間隔をできるだけ長くして刈り込み頻度を少なくしたいと思うかも知れません。

芝生の生長点については前述したとおりですが、芝生を衰退させないために一度に刈り込める限界の目安として、 その芝生全体の長さに対して、上から1/3までとしましょう。

図.3分の1法

芝刈り頻度の目安

芝生をきれいに仕上げるには切れ味のよい芝刈り機で頻度のよい芝刈りが大切ですが、やむを得ず芝刈りができなかったとしても、都合により刈高の変更を目的とする場合を除き、芝生が衰退するのを防ぐために、右の表を目安に芝管理をしてください。

※刈り込み間隔は目標とする刈高が低ければ頻度よく行う必要があります。例えば、ゴルフ場のグリーンでは約4mmの刈高で毎日刈り込みを行っています。

長い芝生を短くするには、徐々に刈高を下げてあげることが大切です。みなさん、芝刈りを怠ってはダメですよ!あなたのお庭の芝生が泣いています。 さあ、今日からがんばって芝刈りをしましょうね。



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