ロータリー式芝刈り機



庭の芝生をきれいに保ちたいと思っていても、実際にやってみると意外と大変なのが芝刈りです。
芝が伸びるたびに芝刈りをするのは手間がかかりますし、庭の広さや芝の状態によっては思った以上に体力も必要になります。

そこで、「できるだけラクに、効率よく芝を刈りたい」と考えて、芝刈り機を検討する方も多いのではないでしょうか。
しかし、芝刈り機を用意しても、芝が伸びればその都度、芝刈りをしなければなりません。

「今日は面倒だから、また今度にしよう」と後回しにしているうちに、芝がどんどん伸びてしまうこともあるでしょう。

「芝刈りが面倒で、つい後回しにしてしまう……」
そんな方におすすめなのが、ロータリー式芝刈り機です。

芝刈り機にはいくつかの種類がありますが、ロータリー式芝刈り機は高速で回転する刃で芝を刈り進めるのが特徴です。長く伸びてしまった芝や、雑草が混じったお庭にも対応しやすく、芝刈りをスムーズに進めやすいタイプです。

「芝刈りをしなければ」と思いながらも、ついつい数日が過ぎてしまう。
そんな伸びた芝も、刈り終えるとお庭が見違えるようにすっきりします。
面倒に感じがちな芝刈りを、「お庭が一気にさっぱりした」と感じられる作業に変えてくれることも、ロータリー式芝刈り機の魅力です。

「自分のお庭なら、ロータリー式芝刈り機を選ぶべき?」
この記事では、そんな疑問にお答えします。
ロータリー式芝刈り機の特徴や、どんな庭に向いているのか、リール式とは何が違うのか。ロータリー式芝刈り機を選ぶ際に確認しておきたいポイントをわかりやすくご紹介します。


■ロータリー式芝刈り機とは?

ロータリー式芝刈り機は、地面に対して水平に取り付けた刃を高速で回転させて、芝を刈る芝刈り機です。
モーターやエンジンの力で刃を高速回転させ、芝を横から叩き切るのが特徴です。
刈刃は本体の底にある「刈刃カバー」の中に収まっているため、刃がむき出しになっていないのもロータリー式芝刈り機の特徴です。



■ロータリー式にはどんな刃がある?

ロータリー式芝刈り機には、刃の形状によっていくつかのタイプがあります。
代表的なのが、次の2種類です。

① バーナイフタイプ
平らで細長い金属製の刃(バーナイフ)の先端に刃先が設けられており、これを地面に対して水平に高速回転させることで、芝を横から叩き切るように刈ります。

② 円盤(ディスク)タイプ
円盤状のディスクに、複数の小さな刃を取り付けたタイプです。
ディスクを高速回転させることで、周囲に取り付けられた小さな刃も回転し、芝を横から刈ります。

どちらも、「地面に対して水平に刃を高速回転させ芝を刈る」という仕組みは同じです。



■ロータリー式芝刈り機とリール式芝刈り機の違い

芝刈り機を選ぶときに比較されることが多いのが、ロータリー式芝刈り機とリール式芝刈り機です。
この2つは、刃の動き方と芝の刈り方に大きな違いがあります。

・リール式芝刈り機は、ハサミのように芝を切る

リール式芝刈り機は、らせん状の刃がついた円筒形の回転刃(リール刃)と受刃(下刃)をすり合わせて、芝をハサミのように切る方式です。
リール刃が回転すると、刃が地面に対して縦方向に動きます。その回転刃と受刃で芝を挟み、ハサミで切るようにカットします。
そのため、芝の切り口がきれいで、芝生を美しく仕上げたい方におすすめです。

・ロータリー式芝刈り機は、刃を横に回転させて芝を刈る
ロータリー式芝刈り機は、地面に対して水平に刃を高速回転させ、芝を横から叩き切るように刈ります。
特にバーナイフタイプの刃には、一部にねじれがあります。この刃を高速で回転させると、刈刃カバーの中で上向きの風(上昇気流)が起こり、寝ている芝を立ち上げながら刈りやすくなります。
そのため、ロータリー式芝刈り機は、多少伸びた芝や寝ている芝にも対応しやすく、広い範囲を効率よく刈りたい場合に向いています。
しかし、回転する刃で芝を叩き切るように切断するため、リール式に比べると芝の切り口がギザギザになりやすいという特徴があります。



■ロータリ式とリール式の刈高の特徴

ロータリー式芝刈り機は、一般的にリール式芝刈り機よりも高めの刈り高に設定されていることが多いです。
長く伸びた芝を刈るのが得意ですが、低刈りには向いていません。そのため、芝を低く刈り込みたい場合は、リール式芝刈り機が適しています。





■電動ロータリー式は「コード式」と「充電式」のどちらがいい?

電動ロータリー式芝刈り機には、「コード式」と「充電式」の2種類があります。
どちらにもメリット・デメリットがあるため、庭の広さやコンセントの位置、使いやすさなどを考えて選ぶことが大切です。

コード式の特徴
コード式は、コンセントから電源を取りながら使用するタイプです。
バッテリー残量を気にする必要がないため、作業時間を気にせず長時間使えます。また、充電式と比べて価格を抑えやすい傾向があります。
しかし、芝刈り中は常に電源コードが付いて回ります。
コードの長さによって作業できる範囲が決まり、芝刈り中もコードを踏まないようにしたり、刃にコードを近づかないようにしたりと、コードの位置を意識して操作する必要があります。
庭の形状や広さによっては、コードの取り回しが芝刈り作業そのものよりも面倒に感じることもあります。
そのため、庭の近くにコンセントがあり、作業範囲がそれほど広くないお庭には使いやすい選択肢です。

充電式の特徴
充電式は、バッテリを取り付けて使用するため電源コードがありません。
コードを気にせず自由に動かせるため、庭の形が複雑な場合や、コンセントから芝生まで距離がある場合には便利です。
ただし、作業前にバッテリを充電しておく必要があります。1回の充電でどのくらい使えるのか、充電にどのくらい時間がかかるのかを確認しておきましょう。
特に広い庭を一度に刈る場合は、1回の充電でどのくらいの面積を刈れるのかを確認しておくことが大切です。
さらに、広いお庭で長時間使用する場合は、予備バッテリの用意や、バッテリが劣化したときに交換できるかも確認しておくと安心です。

このように、コード式は「長時間使いやすい」こと、充電式は「コードを気にせず自由に動かせる」ことが大きな特徴です。


■ロータリー式芝刈り機のメリット   

・伸びた芝をまとめて刈りやすい
ロータリー式芝刈り機の大きな魅力は、伸びてしまった芝も刈りやすいことです。
芝刈りを定期的にできず、芝が長く伸びてしまった場合でも、ロータリー式芝刈り機なら長い芝をまとめて刈りやすくなります。
また、芝生の中に伸びた雑草が混ざっていても、芝と一緒に刈ることができます。
「気が付いたら芝も雑草も伸びてしまった」というときでも、庭を一度にすっきりさせたい場合に力を発揮します。
特に、「こまめに芝刈りをするのが難しい」「夏場に芝が一気に伸びてしまう」「伸びた芝をまとめて刈りたい 」
という方には、ロータリー式芝刈り機がおすすめです。

・思い立ったら使いやすい
ロータリー式芝刈り機の大きな特徴のひとつが、リール式芝刈り機のような刃合わせの調整が必要ないことです。
リール式芝刈り機は、回転刃と受刃の状態を適切に保つため、機種によっては刃の調整やメンテナンスが必要になります。
一方、ロータリー式芝刈り機は回転する刃で芝を刈るため、基本的に刃合わせの調整をする必要がありません。
ただし、芝をきれいに刈るためにも使用前には刃の状態や摩耗、傷などを確認することが大切です。
「さあ芝刈りを始めよう」と思ったときに、刃合わせの調整をしてから作業を始める必要がないのは、ロータリー式芝刈り機ならではの手軽さにつながります。


■ロータリー式芝刈り機のデメリット   

・ リール式に比べると切り口が粗くなりやすい
ロータリー式芝刈り機は、回転する刃で芝を横から叩き切るように刈ります。
そのため、芝の切り口は、ハサミのように切るリール式芝刈り機と比べると粗くなりやすいという特徴があります。
芝を刈る目的だけなら十分ですが、ゴルフ場のグリーンのように美しい仕上がりを求める場合はリール式芝刈り機のほうが適しています。

「芝の切り口よりも、伸びた芝を一気に刈ってお庭全体をすっきりさせたい」
という方にとっては、ロータリー式芝刈り機の実用性は大きな魅力です。

・ 濡れた芝では詰まりやすくなることがある
ロータリー式芝刈り機で特に注意したいのが、濡れた芝や草による詰まりです。
雨上がりなどで芝が水分を含んでいると、芝が重くなり、まとまりやすくなります。そのため、刈り取った芝が刈刃カバーの内側や刃、排出経路などに付着・堆積しやすくなります。
芝が内部に溜まると、刈り取った芝をうまく排出できなくなるだけでなく、刈刃カバー内で起こる上昇気流も弱くなります。その結果、芝がうまく立ち上がらず、刈り上がりが悪くなることが場合があります。
また、濡れた芝は刈刃カバー内側や刃にベットリと固まりになって付着しやすく、芝刈り後の清掃が大変になることもあります。
このため、ロータリー式芝刈り機を使用するときは、できるだけ芝が乾いている状態で刈ることが、詰まりを防ぎきれいに仕上げるポイントになります。

・作動音が大きく感じられることがある
刃を高速回転させるため、リール式芝刈り機と比べて作動音が大きく感じられることがあります。
音の感じ方は機種やモーターやエンジン、刃の回転速度、使用する場所によっても変わります。
住宅が密集している場所では、早朝や夜間の使用を避けるなど周囲への配慮が必要です。
また、石や硬い異物などが刃に当たると、勢いよく飛んでより大きな音が発声したり、刃がダメージを受けたりすることがあります。
芝刈りをする前には、できるだけ芝生の上にある小石や枝などを取り除いておきましょう。


■刈幅で作業効率も変わる   

長い芝でもテンポよく作業を進めやすいため、広い庭でも芝刈りを効率よく進められます。ただし、芝刈りの作業時間を短くしたいなら、ロータリー式かどうかだけでなく「刈幅」にも注目しましょう。

刈幅とは、芝を一度に刈れる横幅のことです。
刈幅が広いほど一度に刈れる範囲が大きくなるため、芝刈り機を往復させる回数を減らせます。特に広い庭では、刈幅の広い芝刈り機を選ぶことで、作業時間の短縮につながります。
ただし、刈幅が広ければ必ず使いやすいとは限りません。
狭い庭や、木・花壇・通路などの障害物が多い場所では、刈幅が広すぎると小回りが利きにくく、扱いづらくなることがあります。
なお、刈幅は刃の種類によって決まります。
バーナイフタイプはナイフの長さが、円盤(ディスク)タイプは円盤の直径が基本的な刈幅になります。
芝刈り機を選ぶときは、庭の広さだけでなく、庭の形や障害物の多さなども考慮することが大切です。




■切れ味が落ちても安心!替刃を交換して長く使える   

ロータリー式芝刈り機は、刃が消耗して切れ味が落ちてきたときに、替刃へ交換できる機種が多いのが特徴です。交換作業も比較的簡単なため、新しい刃に取り替えることで切れ味を保ちながら長く使い続けられます。

芝刈り機を長く使うなら、替刃についても確認しておくことが大切です。
「替刃を購入できるか」「替刃の価格はどのくらいか」「自分で簡単に交換できるか」
替刃が入手しやすく、価格も抑えられている機種なら、刃が消耗しても本体ごと買い替える必要がありません。
芝刈り機は使うほど刃が消耗するため、「替刃を交換しながら長く使えるか」という点も確認して選ぶとよいでしょう。


■集草袋の容量と芝の排出方法も確認   

芝刈り機を選ぶときは、刈った芝を集める「集草袋」の容量も重要なポイントです。
芝が伸びている時期や広い庭を一度に刈る場合は、たくさんの芝が出るため、集草袋の容量が小さいと何度も芝を捨てる必要があります。容量が大きい集草袋なら、一度に多くの芝を集められるので、芝を捨てる回数を減らせます。
ただし、集草袋は大きければ良いというわけではありません。
刈った芝は水分を含むと意外に重くなるため、袋いっぱいまで入れると、持ち運びや芝を捨てる作業が大変になったり、芝刈り機の取り回しが悪くなったりすることがあります。
また、集草袋が付いていない芝刈り機を選ぶ場合は、刈った芝がどの方向に排出されるのかを確認しておきましょう。特に後方に排出するタイプは、刈った芝が歩く足元に落ちるため、靴に芝がまとわりついたり、歩きにくくなったりすることがあります。
集草袋がないタイプでは、芝刈り後にレーキなどを使って芝かすを集め、処分する必要があります。
芝刈りの手間をできるだけ減らしたい方は、集草袋の有無だけでなく、容量や芝の排出方向も確認して選ぶとよいでしょう。



ロータリー式芝刈り機は、「芝を美しく仕上げる」ことよりも、「伸びた芝をしっかり刈って、効率よくお庭をきれいにしたい」という方に向いている芝刈り機です。
高速回転する刃で芝を刈るため、伸びた芝にも対応しやすいことが大きな特徴。
リール式芝刈り機に比べると芝の切り口は粗くなりやすいものの、伸びた芝を効率よく刈り、庭全体をすっきりさせたい場合には適しています。

「芝刈りをこまめにできない」
「気が付いたら芝がかなり伸びている」
「夏になると芝や雑草が一気に伸びてしまう」……。
そんな方にとって、ロータリー式芝刈り機はおすすめです。

伸び放題になった芝を手早く刈って、お庭の印象を一気に変える。
「芝を刈るだけで、こんなに庭が変わる!」…そんな実感を得られるのも、ロータリー式芝刈り機の魅力なのです。






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