10坪未満の狭いお庭で使う芝刈り機
庭の広さに関係なく芝刈り機選びは迷いがちですが、特に庭が10坪未満の狭い庭の場合
「どんな点を重視すべきか?」と悩みがちです。
芝刈り機選びを間違えてしまうと、
・思ったより大きくて小回りがきかない
・音が気になって、ご近所の目を気にしながら使うことになる
・重くて扱いづらく、だんだん出番が減ってしまう
…なんてことも起こりがちです。
芝刈り機というと、エンジン式や電動式をイメージする方も多いと思いますが、実はこうしたタイプは広いお庭向け。
狭い庭では、花壇や物置をよけながらの作業になるので大きくて重い芝刈り機はちょっと大変です。
「準備や後片付けを簡単にすませたい」
「できるだけ静かに芝刈りをしたい」
そんなふうに思う方も多いのではないでしょうか。
特に芝がよく伸びる時期は、週に1~2回の芝刈りが必要となります。
だからこそ、気軽に使えて扱いやすいことが大切。無理なく使い続けられる手軽さを重視して芝刈り機を選ぶのがおすすめです。
ここでは、使いやすさのカギとなる「小回り・静音性・収納性」の3つのポイントに分けて、選び方をわかりやすく解説します。
■小回りがきく操作性
10坪未満の庭では、花壇や木、物置などの障害物が多くなりがちです。そのため、方向転換がしやすく、小回りのきく芝刈り機が向いています。
芝刈り機の刈幅は、小回りのしやすさに大きく影響します。
刈幅が狭すぎると一度に刈れる面積が少なくなり、作業時間が長くなります。
反対に、刈幅が広い機種は一度に刈れる範囲が広がるため作業効率が良いものの、押す力が必要になり狭い場所での方向転換や細かい作業が難しくなる場合があります。
庭の広さや形に合わせて、刈幅を選ぶことが大切です。
芝刈り機の操作性は芝刈り機本体の重量に関係します。
手押し芝刈機は人の力で押して使うため、本体が重すぎると操作に力が必要になり、作業が負担になりがちです。
そのため、軽量で押す力が少なくてすむ芝刈機は、移動や収納がしやすく、疲れにくく、気軽に芝刈りを続けやすいというメリットがあります。 特に、女性や高齢の方でも扱いやすく、安心して使用できます。
日常的に芝刈りをするなら、軽い芝刈機のほうが操作しやすくなります。扱いやすい反面、機種によっては刈りあとが波打ったり、刈りムラが出ることもあります。
また、芝刈り機を押す重さは本体の重量だけで決まるものではありません。
切れ味が落ちた刃で芝を刈ろうとすると、うまく刈れずに刃を強く押し当ててしまいがちです。刃を強く当てると摩擦が増えて、操作が重く感じやすくなります。
このように、芝刈り機の重さの感じ方は本体重量だけでなく刃の切れ味にも左右されます。
動力によっても操作性が大きく異なります。
芝刈り機は、動力によって使い勝手や取り回しが大きく変わります。動力タイプごとの特徴を見ていきましょう。
動力源を持たない手動タイプは、コンパクトなモデルが多く方向転換がしやすいのが特長です。小回りが利くため、限られたスペースの庭や狭い場所でも扱いやすく、操作性を重視する方にはおすすめです。
しかし、高さのある壁際の芝を刈る場合は、肘が壁に当たらないよう注意しながら作業する必要があります。
手動式は本体を押す力で芝を刈るため、壁際では肘が壁に当たりやすく、十分に押し込めないことがあります。その結果、当たらない位置で手前までしか刈れず、壁際の芝が刈り残ってしまう場合があります。
電動タイプにはコード式とバッテリー式・バリカン式があります。
電動タイプのコード式は、コンセントの位置やコードの届く範囲に作業が制限されるうえ、芝を刈りながらコードの取り回しに気を配る必要があります。
常にコードの位置を調整したり移動させたりしなければならず、そのたびに作業が中断されがちです。また、作業中に誤ってコードを切ってしまわないよう注意も必要なため、操作性が悪く感じることがあります。
電動タイプのバッテリー式はコードレスのため自由に動かすことができ、取り回しの良さが魅力ですが、稼働時間や充電時間に制限があり、バッテリーの影響で本体が重くなりやすいという点があります。
また、他のタイプに比べて本体価格が高く、さらにバッテリーの劣化による交換費用など長く使う上でかかる費用も考慮をしておきたいものです。
電動タイプのバリカン式は芝生の面積が1~3坪程度と小さい場合は、手押し式の芝刈り機を用意せずにバリカンだけで刈ることも可能です。
狭い範囲の芝生を簡単に整えられますが、一度に刈れる幅がとても狭いため、庭全体をバリカンだけで刈ると時間がかかってしまいます。
刈高を調整できるバリカンを選べば、芝生の高さを一定に保ちながら作業でき、仕上がりも均一になります。
エンジンタイプは、本体や車輪が大きく、燃料タンクやエンジンを搭載している分重量もあるため、小回りが利きにくい傾向があります。
そのため、花壇や木などの障害物が多い狭い庭では、取り回しに苦労することがあります。
芝刈り機の使いやすさは、本体の大きさだけで決まるものではありません。刈幅によって本体サイズは変わりますが、見落としがちなのがハンドルの長さです。
本体がコンパクトでも、ハンドルが長いと全体のサイズが大きくなり、狭い庭では方向転換がしづらく、小回りが利かなくなることがあります。
また、芝刈り機を選ぶ際は「小さいから扱いやすい」とサイズだけで判断するのではなく、動力の種類や刃の形状にも目を向けることが大切です。これらの組み合わせによって、操作のしやすさや取り回しのよさが変わり作業の快適さに大きく影響します。
10坪未満の庭では、芝刈り機の扱いやすさを重視することが、後悔しない選び方につながります。
狭いスペースでは、本体サイズ・動力・刃物の形状のバランスを考えて選ぶことで芝刈りの作業もスムーズになります。
日々の芝刈りを快適にするために、お庭の広さや形状に合わせて効率と操作性のバランスを考慮しながら芝刈り機を選んでみてください。
■静音性
芝刈り機の静音性は、使用される動力の種類によって大きく異なります。
エンジン式の芝刈り機はパワーがある反面作動音が大きく、早朝や夜間に使用すると近隣トラブルの原因になりやすいです。
電動式は比較的静かです。その中でもバッテリー式の充電タイプについてはモーター音こそあるものの住宅地でも使いやすい静音性があります。
最も静音性に優れているのは手動式の芝刈り機です。エンジンやモーターを使わないため音が非常に小さく住宅密集地でも時間帯を気にせず作業できます。
また、芝刈り機は刃物の形状によっても静音性が変わります。
リール式は、刃の切れ味が良く刃合わせが適切であれば、芝をきれいに刈るため静かな軽快音で作業できます。
ただし、刃合わせの調整によっては音の大きさが変わります。特に切れ味が落ちた刃で芝を刈ろうとすると、うまく刈れないため刃の当たりを強くしがちです。その結果、刃同士が強く接触し、金属がこすれ合う摩擦音が発生して音が大きくなります。
ロータリー式は、回転する刃で芝を刈る方式で、回転音はありますが刃同士が直接こすれ合うわけではないので極端に大きな音にはなりにくいのが特徴です。
バリカン式は、刃が高速で左右に動くため、その振動する動作音に加え、刃同士が噛み合う際の機械的な音が出やすくなります。本体はコンパクトですが、使用時には見た目以上に大きな音を感じることがあります。
■収納性
10坪未満の庭がある住宅では、芝刈り機の収納スペースが限られることが少なくありません。
収納スペースの広さや条件によって、適した芝刈り機のタイプは異なります。
芝刈り機には大きく分けて「両手ハンドルタイプ」と「片手ハンドルタイプ」があり、それぞれ収納性に違いがあります。
両手ハンドルタイプは、車輪付きで地面に置いて押しながら使用するため、本体が自立しやすくガレージや物置に床置きするだけで収納できます。
また、ハンドルの幅があり作業時の姿勢が固定されるためそのままの状態では一定の収納スペースが必要となります。収納時にはある程度の床面積を要し、狭い収納スペースでは場所を取りやすくなります。
ただし、ハンドルを折りたたむことができる機種もあり、その場合は比較的コンパクトに収納できます。
片手ハンドルタイプは手に持って使用する芝刈り機で、本体が軽量でコンパクトです。そのため、棚の上に置いたり、壁掛けフックに吊るしたりするなど、省スペースでの収納が可能です。
特に、バリカン式の芝刈り機のようなハンディタイプは非常に小さく、棚の隙間などにも無理なく保管できます。限られた収納スペースでも、場所を取らずに収納できます。
このように、芝刈り機はハンドルの形状によって収納方法や必要なスペースが異なるため、自宅の収納環境に合わせて適したタイプを選ぶことが大切です。
芝刈り機は種類や機能が多く、どれを選ぶかで使い勝手が大きく変わります。
だからこそ、「なんとなく良さそう」で選ぶのではなく、庭の広さや形、収納スペースなどもイメージしながら検討することが大切です。
自分の庭の広さや使い方に合った一台を選ぶことが、芝生の手入れを無理なく続けるポイントです。
扱いやすく、気軽に使える芝刈り機を選んで芝生のお手入れを楽しんでください。
