寒地型芝の夏越えのポイント。1~5

寒地型芝の夏越えのポイント。

寒地型芝にとって、「夏」が1年で最も苦手な季節。

そんな苦手な夏を少しでも乗り切れるように、夏越えのポイントについてお話しますね。

以下のような対策方法をいくつか組み合わせて行うとよいです。

1.しっかりと根をはらせる

猛暑が来る前にしっかりとした根を作ります。芝生は目で見える葉の部分だけでなく、根の生育状況をよくすることがとても大事です。実際には土壌の状態をよくしたり、水や肥料の管理でしっかりとした根を張らせます。生育状況がよいと、芝生の根は約30センチも伸びるんですよ。過保護にすると、しっかりとした根を張りませんので、水や肥料のあげすぎには注意です。

寒地型芝の地上部と地下部の年間生長パターン

※地域によって芝生の生長は変わります。芝生の生長の目安としてください。

芝生の根っこについて詳しくはこちら!

長くなったり短くなったり。芝生の根っこは変化する!

水やりの仕方で根の張り方が変わってきます。詳しくはこちら!

水の管理は大切!芝生への散水のポイント。

2.夏は直射日光を芝生の根元に当てない

猛暑のときに地面に直射日光が当たると温度上昇によって芝生の根を傷めます。それを防ぐために芝生を長めにします。また種の追いまきをしっかり行なうなど、密度を高くしておくことも大切です。

芝生が長い。日光が当たりにくい。

芝生が短い。日光が当たって根が傷みやすい。

3.切れ味が悪い芝刈り機は使わない

葉の切断面が悪いと芝生が傷み、ダメージを与えてしまいます。芝生が衰退してしまったり枯死をしてしまうので、芝刈り機は新聞紙2枚を重ねて、断面がスパっと切れるものを使用しましょう。

切れ味が良い芝刈り機。切り口がキレイ。

切れ味が悪い芝刈り機。切り口が粗い。

芝刈り機の選び方について詳しくはこちら!

とっても奥が深い!芝刈り機の選びかた

4.芝生の調子が悪い場合は肥料をあげない

病虫害の被害にあったり、芝生が弱っているときは肥料をあげるのを控えます。

これは人間が病気にかかったときと似ています。病人に無理にごはんを勧めても返って体調を崩すことがありますので、肥料まきには注意も必要です。

芝生が弱っているときは肥料を控えます。

肥料について詳しくはこちら!

元気ハツラツ!肥料のお話。

5.風通しをよくする

風がよどむとお庭の温度が異常に上昇したり、芝生が蒸れてしまい、芝生の衰退につながります。風通しを悪くしている障害物があれば取り除いてあげます。風通しが悪いお庭には扇風機を使って送風するのもおすすめです。



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