ウィンターオーバーシード 秋の種まき編

ウィンターオーバーシード 秋の種まき編

ウィンターオーバーシードはベース芝となるティフトン419など暖地型芝の上から、ペレニアルライグラスなどの暑さに弱い寒地型芝の種を種まきします。

ヤマハスタジアム(磐田)ではJリーグの試合やイベントなどの日程を考慮し、10月下旬に種まきが行われました。

通常この地域であれば、9月下旬から10月上旬が種まきのおすすめ時期とのこと。

さぁ、ここから種まき作業開始です。

作業手順

1.種まき前の準備

まずは種まきの準備として、エアレーションをした後に、ベース芝のティフトン419を低く刈高18mmで刈ります。

低く刈っておくのは、種まきをするペレニアルライグラスの発芽までにティフトン419の生育が追い越さないようにするため。

その後、バーチカルをかけて、溝を造ります。

エアレーションやバーチカルはヤマハスタジアム(磐田)が冬にラグビーの試合を行うために実施するとのこと。

これにより、土の深いところに種が落ちて、ラグビーで激しく使っても抜けにくい芝生になるのだそうです。

ただ、深いところに種を落とすと春のトランジッションが難しくなるため、お庭でウィンターオーバーシードする際は、あまり深いところに種を落とさない方がよいですね。

その後にもう一度、刈高15mmに設定して芝刈りをします。

冬の前にリール式の芝刈機を使って、短く刈り込むことで小さなデコボコがなくなり、春に綺麗な芝生になるそうです。

ここまできたら、種まきの準備は完了。

2.寒地型芝の種まき

目印を立てて、同じ場所に撒かないように丁寧に種まきします。

芝生の種類はペレニアルライグラス クイックスタート2!

種まきの量は1平米に40gくらい。

手押しのロータリー式スプレッダーを使って、縦方向と横方向で同じところを2回種まきします。

外周は手押しのドロップ式スプレッダーを使って種まきします。

風の影響で種が飛ばないように、風よけをしながら撒くこともあります。

3.目砂の散布、擦り込み

種をまいたら、目砂を散布。

最後に種と目砂を擦り込みます。

4.発芽後のお手入れ

気温が低く生育が悪い場合は着色剤を散布して保温したり、

生育シートを被せて生育を促します。

なるほど芝生の豆知識。はこちら

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